きのう床屋へ行き、話しをするうち「理美容業界の将来性」みたいな話になりました。
店のご主人は悲観的に(タブン)見ていたのでしょう。わたしが、「理美容業界は最高ですね」っと言うと
とても意外そうな表情で、「景気の影響もあって、悪くなる一方」だと言うのです。
皆さんご承知の様に、物価の値上がりは、人件費比率の高いものほど顕著で、機械化、合理化の
出来る物はあまり値上がりしていません。
床屋のように殆ど人件費・・・っと言うものの値上がりはひどく、タクシーなどのように、人件費と
車(工業製品)の組み合わせでは程ほどに、工業製品は相対的には値が下がっています。
これからの世の中、合理化の余地が残されているものは、更に相対価格が下がるでしょう。
「インターネット」についても、物販のかなりの部分が店頭販売からインターネットを利用した通販
に移行して来ており、年々シェアを拡大しています。
このまま行けば、スーパーですら、存在価値を無くしてしまう可能性があります。
そう言う中にあって、理美容は、本人が行かないとどうにもならないし、全自動断髪機なんてものが
現れるとは、ちょっと想像できません。つまり、通販のしようがないのです。
私の予想では、生き残るのは生産者(メーカー)と情報、物流の一部で、流通は本当に厳しい時代になるのではないでしょうか。
メーカーと書きましたが、世界規模での競争の中で勝ち残る事が、生き残りの最低条件に成るでしょう。
あと、食品とかファッションとかは更に二極化が進み、特定ブランドは売れ、それ意外は全く売れない・・・・
と言う状態になるでしょう。
情報、通信はさらに発展するでしょう。でも、例えばNTTなどはインターネット通話や新規参入業種との
競争を余儀なくされますし、ローカルテレビ局などは、衛星放送の本格化で、地域に送信所を所有して
キー局の番組を再配信する必要性がなくなり、すでに新しい道を模索しています。
銀行ですら、大手スーパーなどが、その業務の全て、または一部(決済業務)をやる様になることで、とても安閑とはしていられない状況です。
つまり、床屋のように合理化の利かない業種こそが、最も将来性がある・・・。っと言うのが私の結論です.
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