その日、10月9日19:30頃帰宅した私は、いつものように先ず「エミ」に挨拶をしようと
「エミちゃん、ただいま!!」と呼びながら、姿を探しました。
エミはなかなか気位が高く、ごく短いお留守番の場合は(しっぽ・・・はありませんので)、
お尻を振りながら迎えてくれますが、少し長くなると、こちらで探さないと出てきてくれません。
その日は朝から1人でしたから、当然出てこないのですが、そればかりか、普段は体を震わせて怒っている様子を示すのですが、
この日はそれすら無く、ただじっとしていてなかなか許してくれませんでした。
そのうち、家内や子供が帰ってくると、いつもと変らない様子で、肉を欲しがったり、「撫でろ」と要求したりしていました。
23:30頃、休もうと思い寝室に向かいながら、「エミちゃん寝るよ」と呼ぶと5〜6歩歩いては、「ククッ、ククッ」と
くしゃみのような喘息の発作のような音と共に、吐き出しそうな仕草を何度か繰り返しました。
あとで考えれば、この時異常に気付きすぐに獣医さんに連れて行けば良かったのかも知れません。
実は、獣医さんは家内の同級生で、日頃から懇意にして戴いていたので、「たたき起こせば」良かったのかもしれません。
でも、静かにしていると多少呼吸が粗いものの、落ち着いたようなので、そのまま休みました。
家内が床につこうとして、異常に気付いたのが午前1:00過ぎ・・・
「どうしよう。獣医さんに電話しようか」「こんな時間だと悪いかなぁ」「せめて朝6:00だろう」・・・
いたずらに時間だけが過ぎて行きました。そして、その間に更に容態が悪くなった気がします。
夫婦揃って一睡も出来ぬまま、5:30準備を開始。満を持して出発。私が運転。エミは家内の腕の中で苦しそうにしています。
獣医さんに着いて、間もなく6:00という頃、電話を入れました。・・・・出ません。「直接呼び鈴押そうか」「もう一回電話してみな」
出てくれました。早速診察室へ・・・ 呼吸音が大きくて、心臓の音が聞こえないけれど、心臓の弁の異常から来る
「劇症肺水腫」の可能性が高い、と診断され、早速酸素ルームに入れられ、
利尿剤の注射と点滴がはじまりました。
東京の長男を急遽呼び寄せました。
もっとも、連休だったので、帰省するかどうか決めかねていたところですから、全くこのためだけというわけでもありませんが。
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