かれこれ20年近くなるだろうか? エスカレーターで、急ぐ人のために関東では右側を、関西では左側を空けて乗るのが
マナーに成ったのは?
地方に暮らしていると、人が少ないのでエスカレーターの1段に一人ずつ乗る形でも、あまり不便は感じない。
従って右(あるいは左)を空けて乗って、その空いているところを誰が追い越して行こうが、殆ど気にならない。
しかし、東京や大都市では1段に1人しか乗らないために、混雑時に左側だけ列が出来るのだ。
勿論、右側を『追い越し』の人たちが通過していくのだが、全体として考えるとそのまま2人ずつ乗ったほうが
効率が良い気がする。さらに「ベルトにおつかまりください」とアナウンスしてるではないか。
ベルトに掴まっていれば、急停止時の事故も防げる可能性が高い事を考えると、マナー違反はどっちだ!?
それでも、階段が併設されて居らずエスカレーターに乗るしかない場合はまだしも、階段がある場合は、
「そんなに急ぐなら階段を行け」と思ってしまう。
さらにひどいのが、動く歩道だ。空港や最近は街中にも普及し始めている。こちらも周知のマナーとでも言おうか、
エスカレーターのマナーが既に徹底している。その上、エスカレーターでは見られない「キャリーバッグ」を転がして歩いている。
勿論、空港など私もキャリアーを持って歩くことが多いので、「移動禁止にしろ」とは言わない。
しかし、どうだろう?片側によって止まっていると、これ見よがしに「邪魔だ!」と言わんばかりに肩をぶつけて
通り過ぎて行く『不届き者』が5人に1人位いる。(昨日、新宿で都庁に向かう歩道で遭遇)
ひろーい歩道があるのだから、本気で急ぐのなら歩道を走れば良い。
安全上も留まってベルトに掴まるべきなのだが、実は設計上、メンテナンス上も片側だけに荷重をかけることも、
さらに反対側に動荷重が掛かることも安全コスト両面で問題だ。
提案だが、今の暗黙のマナーは止めて
「混雑時、エスカレーター上で動くのは止めましょう。急ぐなら階段を」
「動く歩道上で歩く時は留まっている人にぶつからない様注意しましょう。急ぐなら一般歩道を」を新マナーにしたらどうか?
安全面、構造面から考えて、留まっている人が正しい。動く人は留まっている人に「若干の迷惑を掛けながら
行かせて貰ってる」と云う意識が必要だ。
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