ペンペン草


「おいおい。クロネコ。大丈夫か?」

Dec.23, 2017


クロネコヤマトの宅急便と言えば。。。

宅配便のパイオニアだが

ご存知ない方も多いと思うが、宅配のシステムが誕生したのはおよそ40年前。
それまではというと軽く小さなものは郵便小包で、重いものは鉄道荷物か一部トラック便でと云うのが相場だった。(旅行者用のチッキなんてものもあったが) どちらもターミナル駅や運送屋さんに持ち込むのが普通だった。
荷物が着くまで何日もかかり、挙句は破損していたり。。。青森から何日もかかって着いたリンゴ箱は板が割れ、 中身はわずかなリンゴともみ殻だけみたいな事は日常茶飯事だった。当時の国鉄はそれでも梱包が悪いと言って賠償してくれなかった記憶がある。

そんな中登場したのが宅急便。折しも当時私が勤めていた外資系の会社の別事業部で扱っていたスチールコンベアの自動仕分け装置が大きく貢献している。
安い料金でドアツードアというのは画期的だった。そのため急速に利用が増えて宅急便が宅配便の代名詞になった。 (実は逆で宅急便が先で、あとからこのシステムを宅配便というようになった)

ネット通販はもとよりカタログ通販もまだ普及していなかった時代。当然対象顧客は一般の個人だった。

その宅急便が危ないぞ!?
一つは貨物の紛失やそれに伴う遅延、もう一つは値上げだ。

ネット通販の爆発的普及で

対象顧客が大手ショッピングサイトに移って行った

確かに売り上げも利益も大手様々なのはわかる。 今までも多くの法人に対しては大きさにかかわらず300−500円で運んでいた。それをおそらく400−600円に値上げしたかも知れない。
しかし一般の個人顧客はどうだ。サイズにもよるが、平均的なサイズで1000円位だったものが1200円位に値上がった。
ターミナルや拠点作りなどの設備投資や人員確保にも莫大な金が掛かるのも分かる。だから値上げ?

ちょっと待て。この過剰な設備は個人は望んでいない。過剰な時間サービスもほとんど望んでない。 と思う。
元々個人相手に伸びてきて、ここで大手のための設備費人件費を個人に負わせるのはどうだ? それも工場の材料費のように大量仕入れ大量消費なら、手間が掛からない分だけ安くできるのはわかる。
だが、通販の品物はどうだ?大手の品物も個人の品物も届ける手間は基本的に変わらない。

つまり、物流でもチャーター便でドンと運べるものは一車の値段でよいが、宅配は価格差をこんなにつけてはいけないのだ。 法人には小さなものへのメール便の対応もある。
現状は税金と一緒。文句を言わず取りやすいところから取るというのだ。理不尽だろ!

実は先週荷物が行方不明になった

折角の追跡のシステムが生かされてない。

信越地区から中国地区へ100サイズの荷物を12月13日に12月16日14:00−16:00着の指定で送った。 100サイズ(ほぼ30p角)で1577円だ。
当日届かないので、確認したら発地のターミナル通過までの履歴しか出ていなかった。

そこで、早速ヤマト運輸のお客様サービスセンターへ問い合わせた処「同じ状態」とのことで、調べて電話しますとの返事。
その後連絡は来ない、荷物は出ないでひどい対応だった。さらにやっと見つかって2日遅れの18日の午前にお届けしますと回答しながら、 午後に着いたりとめちゃくちゃだった。荷物は配達店で19日配達分に紛れていたという。

荷物が行方不明になった事も問題だが、それ以上に問題が出た場合の体制ができていない。折角の追跡のシステムが生かされてない。

続けて出した次の荷物は「配達店に到着済。配達指定日まで保管中」と出た。つまり、要所要所でバーコードを読み取っていれば簡単に追跡できるのだ。
では、なぜ前の荷物は発地のターミナル通過で止まってしまったのか?配達店に到着時バーコードの読み取りを怠ったという事だ。 あるいは発地のターミナルで積み残したにもかかわらず、通過としてしまったかのどちらかだ。

せっかくある追跡システムも途中でバーコードを読まなければ役に立たない。

そんな折「事務員が窃盗?」

ヤマト運輸の元事務員、預かった配送品をネットオークションに出す

宅配最大手のヤマト運輸(東京)は11月、四国地方の営業所に勤めていた女性事務員が、 配送する商品を盗みインターネットオークションサイトなどに繰り返し出品していた疑いがあるとして、懲戒解雇処分にした。
事務員は同社の調べに対して盗んだことを認め、これまでに二十数件に関わったと話したという。
事務員は営業所で4〜5年ほど勤め、今年8月まで業務に従事していた。営業所に送られてきた商品などを盗んで、 日本最大級のオークションサイト「ヤフオク!」やフリーマーケットアプリ「メルカリ」などに出品していた疑いがある。

こんな事が起こること自体驚きだが、20数回やっていて気づけないヤマト運輸はボケてるのか?
先の延着と同じで折角のシステムが生かされてないのと、問題に真摯に取り組む姿勢がないから反省がない。反省がないから何度でも同じ問題が起こる。
先の我が家の延着でも「お詫び」の電話を入れてきたのは受付店と配達店女性事務員さんだ。
なんでも現場に押し付ける体質か、逆に現場が問題を上にあげず 秘密裏に処理しようとしているかのどちらかだ。どちらにしてもこう云う会社は早晩滅びる。


top-button