ペンペン草


「おい!自転車に青切符?」

May 14th, 2024


この(2024年)6月から「自転車に青切符」が適用される

事実上厳罰化をする前にやる事があるだろ!
自転車は軽車両だが、人扱いか車扱いか

その昔、昭和35年くらいまでは自転車にパタパタを付けた 文字通りの原動機付き自転車は届け出制で14歳から乗れた。
今、電動アシスト自転車や、どこで裏金が動いたか免許の要らない電動キックボード、原付免許が必要な電動自転車、電動キックボードもあり 「これ、免許要らないの?」という軽車両と、それから外れる原付区分の『自転車』が増えてきた。因みに何かと批判を浴びるマリオカートも原付区分だ
そうなれば、当然危険だから、車道走行を義務付け、ヘルメットを義務付け、青切符の反則金適用も分からないではない。

だが待てよ。今般まさに青切符を適用しようとしているのは『自転車』全般だ。どさくさに紛れて、何で免許の要らない自転車にまで反則金を科す? 確かに目に余る無謀運転もある。だが、自転車の種類や乗り手によって、普通には速度15q/h以下の自転車と普通に速度15q/h以上出せる自転車を 歩行者と同様の扱いをすべき自転車(具体的には以下の@〜B)と原付と同様に扱うべき自転車(具体的には以下のC〜D)に分けるべきではないか?
@子供用自転車 A家庭用に買い物や幼児の送迎に使う自転車
  B通勤通学に使う自転車
C通勤通学も含むがロードバイク
Dサイクリングや競技に使うロードバイク(ロードレーサー)
そして、反則金対象も原付と同様に扱うべき自転車(具体的には上記C〜D)に限るべき。(スマン、種別や呼び方は素人が勝手に分けたので、突っ込まないでね)
さもないと自転車初心者の幼児児童が反則金切られたり、老人が酒気帯びで反則金を科せられることになる。 こう言うと現行法でも自転車の酒気帯びは違反だというだろう。でも現行法では泥酔でもない限り取り締まらない。恐らくだが、他人を傷つける可能性が低いと云うのが、車のそれと決定的に違うからであろう。

これが反則金になればバンバン捕まるし、免許証がなく身元確認できないから、素直に免許出したり、住所氏名を明らかにした人だけが切符を切られることになる。 車ならそもそも免許証の携行義務があるから、逆らえば逮捕もされかねない。だが、元々軽微な自転車違反を盾に逮捕などできるはずもなく、揉めるぞ。
ヘルメット着用や車道左側通行も『自転車』の括り一本の規則で取り締まること自体に無理がある。

環境はどうだ?

そもそも、規則を守れば安全に走れる道はあるのか?
ファジーに対応しているから成り立っている部分もあるのでは?

@先ず左側通行。ママチャリで、時速10km以下なら歩道のある道路では歩道でしょ?車道など怖くて走れない。
ところが、歩行者の通行が多いところでは 今度は10q以下でも歩行者に危険が及ぶ場合も多々ある。現行9割の人は交通量に応じて上手に対応しているが、「そこのけそこのけ」と乱暴に走る自転車が目立つのも事実だ。
すると、すぐに「歩道は降りて通行しましょう」などと言う。それでは自転車の意味がない。せめて横断歩道は降りて渡りましょう」位にしておけ。
歩道の無い処ではどうだ?最も多いのが片側一車線か中央線すらない道だ。自転車の専用レーンなど99%無い。ここには路側帯もない事が多いが、あっても「歩行者の通行を妨げると自転車の違反」だ。 必然的に、道の中央に近いところを走ることになる。今度は車に邪魔にされる。左に寄せた停車駐車も邪魔で危険だ

A交差点の通行方法。車道を走ってくれば、車と一緒に直進左折はできる。右折は二段階右折?原付ですら指定交差点だけなのに、例えばお宅のそばのたいして車の通らない道も毎回2回信号待ちをする。 事実上こんなものできるか!ここで歩行者なら先に右にわたってからという手があるが、自転車では右側通行になってしまうので反則金を切られるリスクがある。 道路標示も中途半端で歩行者自転車の信号と横断帯が有ったり、自転車は全く無視されている。

とにかく対応が画一的。利用者の利便性よりも 管理者が簡単に管理できる方向に向かってる。
話はそれるが、事故が起こると利用を禁止するとか、そもそもの施設を無くしてしまうとかの対応が、 公共の施設に多い。
民間では利用させながら、その中で安全を図る。ファジーに兼ね合いを見つけるが、公共施設では利用者の不便などどうでも良い。それが一番楽だからだ。
道路は公共施設の代表みたいなもの。法は法でも運用は人間味を加味した対応が必要だ。
手軽に切れる「青切符」では点数稼ぎにお巡りさんが競って切符を切るのが目に見えている。しかも8千円とか1万2千円とか誰を対象にしているんだ?

道路環境整備なしには無理だが
それでも取り締まり強化というなら

自転車を15q/h以上が運転者も含め出せる自転車と普通には出せない自転車で一種自転車(仮称)と二種自転車(仮称)に分けるべき。 場合によって二種自転車(仮称)は届け出制にしたらよい。届け出証の番号から住所特定できれば揉める事も少なくなる。

歩道のない道路では、左側通行の原則も罰則もつけたまま取り締まりと反則金の対象から外す。 但し、右側通行での交差点通過は危険なので、歩行者と同じく歩いて通過を義務付ける。

二段階右折は歩道のない道路、片側1車線道路では原則不要とし、片側2車線以上と歩道併設道路、指定交差点のみ義務付ける。

それよりも何よりも

イベント会場にトイレを作らないでいきなり立小便は禁止。刑事告訴しないでやるから反則金払え!と言っているようなものだ。

何で自転車にばかりしわ寄せが来るんだ?
駐輪場だって、いきなり条例で駐輪禁止にして、10分停めるのもはばかれるような環境を作っている。
何でも数が増えると取り締まられる。駐輪も1台2台・・・まぁ数台なら、よほど狭い道でもない限り、走りも駐輪も咎められることも少ない。これが10台、20台100台と増えていくと問題視される。
それで、通勤通学で一日中停める自転車用の駐輪場が作られ、多くの場合有料だ。その考えの延長で、今や都市部や駅周辺は全面駐輪禁止にしているところが増えている。 有料の駐輪場は作るが、必ずしも駅や商業施設に隣接している訳ではないので、所要をこなす時間よりも往復と駐車の時間のほうが長くなる。不便この上ない事だ。
その為、私はこれまでは駅に切符を買いに行くとかは自転車で行っていた。スーパー以外の不定期の買い物も自転車を利用していた。それを全て車で行くことにした。 車は駅は30分無料だし、買い物も駐車券を貰えるから無料だ。
路上駐車もはた迷惑ではあるが、短時間の場合駐輪よりも視線は気にならない。 最早、自転車は歩くよりも制約が厳しく、時として反則金を取られ危険な乗り物に成り下がった。
自動車運転免許の返納対象年齢に充分入っているが「誰が返納などするものか!」と固く誓う今日この頃です
これも毎日朝から晩まで止めるのと、ほんの一時留めるのを区別しないといけない。


top-button